2015年6月6日土曜日

さらば赤切符! CB1300SBにユピテルのレーダーナビMCN46si取付け


 時速43キロオーバーでネズミ捕りにひっかかり、人生二度目の赤切符を頂戴してから波乱の時間が過ぎました。その間に、罰金と同額を投げ打ってユピテルのレーダー機能付きバイクナビMCN46siを購入。現在のバイクCB1300SBへの取付け方法やインプレッションをまとめておきたいと思います。

 購入したのは2りんかん千葉北店。オプションのリモコンとACアダプターのセットで値引き販売をしていましたので、これにレーダー受信ユニットを追加購入。簡易裁判所で言い渡された罰金とほぼ同額の投資となりました。

リモコンとACアダプターのセットで販売されていました

商品の内容物は下の写真の通りです。運転中にナビを操作することはしないため、せっかく付いてきたリモコンですが取付けていません。電源ケーブルの途中に電圧コンバーターだと思われる結構大きなボックスが付いています。また、クレードルにつながったコネクター類が防水のためかかなりかさばっています。一番問題なのは、レーダー受信ユニットが結構大きく、取付け場所を選ぶことです。

内容物(今回リモコンは使用せず)

アンテナ(レーダユニット)は指向性があり、できるだけ水平に設置しなければなりません。ユニット前方には金属部分がない場所というのも重要です。さらにETCアンテナとの干渉も心配されるため、現在のETCアンテナがあるメーター上部からできるだけ離れた場所を探しました。いろいろ眺め回して見つけた場所がヘッドライトの下。カウルを取り外さなくても下から手が入ります。付属の両面テープで慎重に貼り付けた後、振動防止のためヘッドライトとの隙間を発泡ゴムでできた厚手の粘着テープで塞ぎました。

カウルのヘッドライトの下(アゴの部分)

無線機を取り付けているため、バッテリーからエンジンキー連動で12Vが取れるようにしてあります。シート下からコードを持っていけば電源は取れるのですが、問題は電圧変換ボックスの位置が電源コードの中間あたりにあり、タンク下かハンドル近くにセットする必要があります。タンクの下(エンジンの真上)はどう考えても電子機器はやばそうなので、ハンドル近くで試行錯誤しました。カウルを外してしまえばいい場所が見つかるかもしれませんが、そこまでやるのは面倒です。ホーン取付け用ステーの上部に平らなスペースがあるのを見つけました。ここにタイロックで固定しました。ハンドルと一緒に動く場所ですので、電源コードに負荷がかからないようたるみを作って配線します。

電源コードの中間にある箱の置き場所が問題に

続いてクレードルを設置します。付属のクレードルをバイクにマウントする部分は別途必要です。もともとハンドル中央部にRAMマウントをセットしていましたので、今回はクレードル側のパーツを購入しました。安価なのにクレードルにぴったり合います。

ネジ穴の位置がぴったりなRAMマウント

これでクレードルがガッチリ固定できます。アームは一番短いものを使用しましたが、少しタンク側に寄り過ぎています。タンクバックを使わないため問題はありませんが、もう少し前方に設置したほうがメーターとの視差が少なく、見やすいような気がします。ステム上にナビ音声用のコネクターを両面テープで固定しましたが、普段BluetoothでB+COMのヘッドセットに接続していますので、不要だったようです。

RAMマウントでガッチリ固定

クレードルからは太いケーブルの先に防水キャップ付も含めてコネクターが4本も出ています。電源、音声、リモコン、レーダー受信ユニット用で、コネクタ部分と余ったケーブルが相当なスペースを取ります。今回はテープで束ねてフォークの内側に押し込んでしまいました。本来はカウルの中に固定したほうがスマートです。カウルを外す機会があったら配線を整理したいと思います。

ハンドルを切った時に干渉しないように注意が必要

バッテリー周りの配線がもともとあったため、二時間ほどで無事取付けが完了しました。おまけで付いてきたリモコンは、今回は取付けません。無線機とPTTスイッチでハンドル左側がいっぱいだったのと、運転中はナビの操作をしないようにしているためです。

無線機とPTTスイッチがあるためナビのリモコンは取付けず

二ヶ月ほど使用してみました。その間、二度ほど初めての場所に一泊二日で出かけ、新しいナビに頼った走行も経験しています。このナビに取り替えるまで二年くらいガーミンの車用ナビを取り付けていましたが、比べるのが申し訳ないくらいの値段差。一万五千円で手に入れた防水機能のないnuvi2465です。

以前使っていたガーミンの車用ナビ(nuvi2465)

  • 画面の明るさや見易さは同等です。ユピテルもこの部分にはあまりお金をかけてはいないようです。どちらも夏場の直射日光が当たった状態では、視角を変えてやらないと画面は判読できません。
  • 地図を動かした時(スクロールさせた時)の動きはユピテルの方が格段にスムーズです。発売時期が新しいユピテルが有利です。
  • GPSの受信感度はガーミンの方がいいように感じます。短いトンネルが連続する場所ではガーミンは衛星ロストのメッセージをなかなか出しませんが、ユピテルはすぐにギブアップします。まあ、ユピテルが正直なだけかもしれませんが。
  • ユピテルは地図の表示(道路や線)が細目です。個人差があると思いますが、マンガチックに表示されるガーミンの方が見やすいように感じます。
  • 軌跡(走行)ログの残し方に大きな違いがあります。ガーミンは何も指定しなくても常時内蔵メモリーに軌跡ログを残しています。不要なら勝手に消してね、という考え方です。一方ユピテルはオプションのSDカードを入れた上に、ログの記録時間を毎回指定して残すという方法です。操作を忘れると軌跡ログが残りません。私はガーミン方式が好みです。
  • さらにパソコンで軌跡ログを読み込むためにはATLASTOURという別売りのソフトを使用しなければなりません。税込み1,080円です。別売りな上にWindows版しかありませんので、Macユーザーは別の方法を考える必要があります。軌跡ログを残す操作が面倒な上に、それをパソコンで活用するソフトが有料のWindows版のみということで当機種の軌跡ログの活用はあきらめました。ガーミンやGoProなどは機器本体は多少高価でも、それを活用するための素晴らしいソフトをフリーで提供しています。工夫すればユーザーでなくとも利用できる太っ腹な対応です。メーカーとしての取り組み姿勢の違いですね。
  • 幾つか不明な点があるためユピテルの説明書を見てみましたが、読んでもわからない部分が点在します。マニュアルの出来はガーミンの方がいいように思います。


ユピテルMCN46si

単純に今まで使っていたガーミンnuvi2465と比較してみましたが、レーダー検知機能付きバイク用ナビとして考えた場合は今まで使っていたガーミンとは比べようもありません。比較するなら同じバイク用ナビのzumoとすべきなのでしょうが、使ったことがありませんので悪しからず。あえてバイク専用ナビとしての感想を書くと....

  • まず、防水機能。今までは雨が降ってきたらバイクを止めて、ナビを外していました。これからは天気を気にせずナビが使えるなんて夢のようです。
  • 以前のガーミンはUSB経由の5V電源で動いていました。バッテリーからUSB充電器などを経由して電源を引いていたのですが、これが曲者。いきなり電源が落ちる現象がなくならず、数多くのUSB充電器を試したり、配線を何度もやり直したりしましたが完全には解決できませんでした。ユピテルにしてからは一度も電源が落ちたことはありません。安定しています。さすがバイク専用ナビ!
  • ナビを取り替えた本来の目的であるレーダー(取締り)探知機能については、まだ助けられたことはありません。都市部では警告出っ放し。びびって制限速度で走っていると原付に追い越されます。
  • 時々、警察車両の位置情報無線(カーロケ)警報が出て、近くに”いる”ということが分かるのは心強いです。結構なお値段のレーダー受信ユニットを取り付けたお陰です。

瞬断によるリセットがないことや突然の雨でも大丈夫という安心感はバイク専用ナビならではのものです。安全に目的地に辿り着けるようにするための投資としては必要なものだと思いますが、やっぱりもう少し安いほうがいいですね。今後ネズミ捕りから逃れられるんだったら安いものですが。




レーダー付きバイクナビ(MCN46si)を四ヶ月間使って見ました


 今のところこれに救われた実績はありません。かなり多くの場所がGPSの警戒場所として登録されていて、頻繁に警告が出るため慎重になっているからだと思われます。ただし、このナビを購入するきっかけになった人生二度目の赤切符現場では警告が出ないのが残念です。
 当時、取り締まりで使われていた速度測定は光電管方式だったようですので、このナビを付けていたとしても探知できなかったと思われます。あとは警察官やパトカーから発信される無線電波が探知できたかどうかですが、今となっては分かりません。
 警戒場所データのアップデートをしてみる価値はありますが、この機種では有償サービスになっています。ユピテルのサイトで年会費4,860円を払えば常に最新のデータを入手できますが、ちょっとお高いですね。もう少し経ってから、単発(35日間有効)で972円のコースを利用してアップデートしてみようと思います。

 取り締まりの警報ポイントを知らせてくれるのは大変ありがたい機能ですが、走っている道路とは関係ない警報ポイントについても前方にあると通知されます。大きな国道の裏道を走っているときに、国道の警報ポイントが頻繁に通知されるのは紛らわしいですね。この点が改善されると、さらに快適に使えそうです。

(2015年8月9日追記)



マウントを自作してナビを理想的な位置に移動しました


 ニーズに合った市販品が見つからないことが多いマウント類。CADと3Dプリンターを使ってGoProなどのアクションカメラ用マウントを自作してみたところ、市販品にない機能をコスト的にも同額程度で実現できることがわかりました。これに気を良くして、1インチボールに直接取り付けられるバイクナビ用マウントを作り、ナビの位置をメーターに近づけてみました

自作マウントを使い、アーム無しでRAMボールに直接取り付け

長い間気になっていたメーターとナビの視差がだいぶ小さくなりました。これでさらに快適にバイクナビを利用できそうです。

(2016年11月15日追記)


 一部を設計変更し、さらに強度を持たせた改良版に置き換えて使用中です。実用性の確認もできましたので、1インチボールに直接取り付けできるユピテルバイクナビ用マウントをDMM.makeのクリエイターズマーケットに出品しました。後継モデル(BNV-1)も付属のクレードルが同じですので取り付け可能です。取り付け位置で悩まれている方や、ハンドルのすぐ上で問題ない方は是非ご検討ください。

(2016年11月19日追記)


3 件のコメント:

  1. どうしても「捕まらなければ問題ない。」と言ってるように感じられます。
    反省の色がないと言うか。。。
    40kmオーバーって、ついうっかりで出ちゃう速度ではないでしょう。
    自業自得で検挙されるのが当たり前だと思います。

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    1. 本当にそのとおり、見つからないければ何したって大丈夫系のバカ。

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