2015年11月7日土曜日

GoProを使った冬季の屋外撮影では予備バッテリーの持ち運びにも注意しよう


 一日で西沢渓谷と丹波渓谷の二カ所を巡る欲張りな紅葉バイクツーリングに行ってきました。バイクとヘルメットに取り付けた三台のアクションカメラで走行中の紅葉シーンを撮りまくろうという魂胆です。
  • Panasonic HX-A1Hヘルメット横に取り付け
  • GoPro HERO4 Sessionバイクのフロントフォークに取り付け
  • GoPro HERO3+ Black Editionバイクのグラブバーに取り付け
天気は快晴でしたが、標高があるため気温は10度前後、一番寒い場所では8度とかなり厳しい状況。スキー場や雪山登山ほどの厳しい条件ではありませんが、風に吹かれっぱなしのバイクでの連続撮影となりました。期せずしてそれぞれの機器の録画可能時間を評価するテストにもなりましたので、結果をまとめておきたいと思います。

使用したアクションカメラ

撮影モードは全てFull-HDモードの1080p 30fpsに設定。Wi-Fiはオフ。どのカメラも前日に満充電して持参しました。西沢渓谷と丹波渓谷の二カ所で実際に撮影できた総時間です。比較のためカタログなどに書いてあるメーカー発表の連続撮影可能時間を合わせて記載しました。
  • Panasonic HX-A1H (内蔵バッテリー)
     カタログ値: 約75分
     実撮影時間: 約50分
  • GoPro HERO4 Session (内蔵バッテリー)
     カタログ値: 約125分
     実撮影時間: 約114分
  • GoPro HERO3+ Black Edition
     カタログ値: 約120分 (バッテリー 一個あたり)
     実撮影時間: 約72分 (三個使用)
バッテリー交換のできない内蔵式のHX-A1HやGoPro HERO4 Sessionはカタログ値には届きませんが、かなり奮闘しています。電池が筐体内部に入っているため寒さの影響を受けにくいのかもしれません。
 それに比べてバッテリーが交換できるGoPro HERO3+は惨めな結果です。三個のバッテリーを使ってもわずか72分しか録画できていません。一個は本体購入時についてきたGoPro純正品、二個はAmazonで購入した格安のノーブランド品です。それぞれ一年以上使用していますが、サイクリングの時などは一個で一時間程度は録画できているものです。それぞれのバッテリーで今回録画できた時間を見てみました。
  • 一個目(初めから本体にセットしておいたノーブランド品)
     37分54秒
  • 二個目(ノーブランド品)
       26秒
  • 三個目(GoPro純正品)
     33分43秒
二個目のノーブランド品では録画をスタートさせて、バイクを走らせたらもう止まっていたという感じです。もう寿命かと思いましたが、帰宅後に室内でチェックするとちゃんと使えます。寒さによる能力低下が起こっていたようです。

 まだ使えると思っていたのですが、そろそろ交換時期かもしれません。AmazonでSmatreeの互換バッテリーを購入しました。充電器付きバッテリー二個セットで2,980円でした。実はWasabiを注文するつもりでしたが、誤って購入してしまったものです。

左からGoPro純正品、ノーブランド品、Smatreeの互換品

新旧三種類のバッテリーが揃いましたので、低温化における能力低下の実験をしてみました。バッテリーを満充電した後、冷蔵庫で二時間ほど冷却。GoProに装着して様子を見るといういい加減なテストです。冷蔵庫内の温度は摂氏5〜8度ですので、これからのツーリング時の温度に近いと思います。バッテリーの残量はGoPro Appの表示を参考にしました。

GoPro Appでバッテリーレベルをチェック

ただ、このバッテリーレベルはかなり大雑把な数値しか表示されないことに気づきました。100%、70%、40%、10%の値が表示されますが、それってGoPro本体のインジケーター3本、2本、1本、0本に対応しているみたいです。まあ、いい加減なテストですのでそのまま進めます。Wi-Fiはオンの状態です。
  • 一年以上使用しているGoPro純正品
     装着直後 : 70
     三分録画後: 40%
  • 一年以上使用しているノーブランド品
     装着直後 : 70
     三分録画後: 40%
  • 新品のSmatree互換品
     装着直後 : 100%
     三分録画後: 70%
冷たくなったバッテリーを装着して、Wi-Fiをオンにした後GoPro Appに接続します。その時点で一年以上使用した二つのバッテリーはすでにレベルが70%になっています。わずか三分間の録画後には40%まで下がりました。それに比べて新品の方は100%と70%です。実験するまでもありませんが、寒冷地では出来るだけ新しいバッテリーを使う方が安心なようです。

 またバッテリーやカメラ本体の持ち運び方も重要です。今回はタンデムシートに固定したバッグに入れてありました。何ら保温機能はなく、ほとんど外気温と同じ状態です。GoProには低温時にバッテリーを自動で温める機能があるらしい(本当かな)ですが、交換用に単独で持ち運ぶバッテリーは大変冷たくなります。いきなりこれに交換したら、今回の冷蔵庫テストと同じ状態です。冷え切ったバッテリーは能力が低下しています。しばらく使っていれば機器の発熱でバッテリーも温まりますが、それまで持たなければパワーロストで停止です。持ち運びの際は体温で暖まる場所に入れておけば温度低下を防ぐことができます。

 これからはバッテリーには辛い季節となりますが、ちょっとした愛情?を持って接してやればそれに応えてくれるのではと期待しています。


0 件のコメント:

コメントを投稿