2015年7月28日火曜日

谷津道探検サイクリング 谷津道の涼しさをデータで検証してみました


 梅雨が明け、連日猛暑の日が続くようになりました。この時期のサイクリングは走る場所や、走り方、水分補給を間違えると命に関わります。以前から、市街地を抜けて谷津道に入るとかなり涼しく感じられることは気付いていましたが、どの程度の気温差があるのか実際に測ったことはありませんでした。自転車に装備しているガーミンのEdge 800Jには気温測定機能があり、走行記録と共に気温データが残されています。今回、初めて真面目に気温データを分析してみました。

 日中の最高気温が35℃の予報で、高温注意情報も出ている快晴の日に走り慣れている佐倉の畔田谷津方面に行ってみました。走り始めてからしばらくは市街地で、日が高くなるにつれて気温がぐんぐん上昇しているのが分かります。サイクルコンピューターを見ると40℃を超える表示になっていてビックリ。気象庁が発表する予測気温は百葉箱の中に相当する温度だそうですから、アスファルトが直射日光で温められ、その輻射熱をもろに浴びる環境とは大きく異なっています。実際に国道51号の側の道を走り始めた頃が暑さのピークになっていました。舗装路面からの輻射熱や走行車両からの排熱等々、周りは熱源だらけです。

Edge800Jの気温データグラフ(縦軸一目盛が2℃です)

この国道51号に到着した頃が最高温度でした。確かに周りには緑も少なく、舗装路面ばかりが目に付きます。横を走る旧道と思われる道を進み、少し先でゴルフ場の横の住宅地に分岐しました。グラフで見ると一気に5℃も下がったことが分かります。広いゴルフ場から涼風が流れてくるのを感じました。

国道51号、左が旧道

住宅地を過ぎると、鹿島川支流が流れる四街道の谷津が現れます。県道を超えて谷津に入った途端、また一気に気温が下がったことが感じられました。狭い農道が樹木で覆われている場所も多く、照り返しがほとんどないため百葉箱の中と同じ状態なのかもしれません。

こんな場所もあり、日陰を満喫できます

サイクルコンピュータで見ても気象庁発表の温度に近い数字を示しています(36.7℃)。体温と同じなのですが、涼しさを感じてしまうのは不思議なものです。

谷津に入った途端気温がリアルに下がります

東関東自動車道の下を抜け、北上して手繰川沿いの谷津道を進みます。ここは南北に伸びる谷津地形で、水田を駆け抜ける際に冷やされた南風により、さらに涼しさを感じます。青々と伸びた稲穂の間を風が抜けるときに、冷風機のように温度が下がるのでしょうね。

奥に見えるのはユーカリが丘の高層マンション

 涼しさを感じるとは言っても、市街地や国道沿いに比べればの話しです。外気温は35℃以上ですので、その中で運動していますから発汗は尋常ではありません。500ccのペットボトルも三本目に入り、大休止が必要になりました。佐倉には幾つかの城跡がありますが、かなりマイナーな臼井城跡でおにぎりを食べながら休憩を取りました。ここは印旛沼を見下ろせる高台で、風通しの良い木々の中にある公園になっています。いわば自然の百葉箱のようなもので、ここでの気温は気象庁予測に近い34℃が計測されました。

臼井城の跡地で大休止、奥に見えるのは印旛沼

木陰で休憩していると、地域の緊急警報が光化学スモッグの発生を告げていました。屋外での激しいスポーツを控えるように言っています。まさにその激しいスポーツの最中だったので、この警報を言い訳にして帰路につくことにしました。

 ちょうど午後一時を過ぎ、一番暑い時間帯になりつつあります。高野川沿いの谷津道を利用しながら国道16号を横切り、勝手知ったる花見川沿いまでたどり着きました。気温データで見ても、国道16号の前後ではまたまた40℃を超える猛暑であったことが分かります。こんな場所ばかりを走っていたら、いくら体力に自信があっても持たないでしょう。
 風通しが良く、川面と水田からの風で涼を感じることができる花見川沿いの道を最後に利用しました。実測した気温データも国道16号と交差する場所に比べて5℃以上低かったことが分かります。走る場所を選べばこんなにも違うんですね。

 実際の走行ルートはこれです。短い距離ですが、途中複数の谷津を乗り継いでそれぞれの谷津道を堪能できるお勧めのルートです(クリックすると動かせる地図が表示されます)。





Garmin Edge800Jの気温データ分解能?(2015年7月29日追記)


 話題は変わりますが、ガーミンのGPSサイクルコンピューターで気温データを表示すると0.1℃単位で数値が表示されます。しかし、Garmin connectなどでアップロードされたデータを見ると1℃単位に丸められてます。本体のファームウェアかアップロードプログラムのバグ(仕様?)ではないかと思うのですが、今のところ解決方法は見つかっていません。気温の測定データが1℃単位ではちょっと大雑把過ぎですよね。


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